杵築速見消防組合（管理者・永松悟杵築市長）はさきに、杵築市山香町野原に建設していた山香出張所の完成に伴い、同所で落成式をした。
　旧出張所は１９７５（昭和50）年に完成、築40年以上が経過して建物の老朽化が進んだため新たに建築することになり、２０２１年３月に工事着手、22年３月に完成した。
　式には、同組合議員、市長、町長、職員、工事関係者など約30人が出席。有田定光消防長が工事経過を報告し、永松市長から工事関係者と用地提供者に感謝状が贈呈された。永松市長が「当組合としては、これを契機により質の高い消防行政の実現を目指すとともに、地域住民の期待に応えるよう職員一同決意を新たにしている」とあいさつ。来賓を代表して田中正治同組合議長が「山香、大田両地域の住民の消防、災害対応の拠点ができたことは誠に喜ばしい」と祝辞を述べ、衛藤清隆同副議長の万歳三唱で出張所の完成を祝った。
　新出張所は、敷地面積２２０５・９平方㍍（新たに取得した建設地を含む）に、ＳＣ造２階建て延べ６７３・45平方㍍。総事業費は３億１１４９万円。耐震性能を強化し、屋上には自家発電設備を設置、災害時には避難所としての機能を併せ持つ研修室を１階に設け、地域防災対応の拠点として整備し、これまで以上に地域住民の安全・安心に対応する。また、女性隊員の勤務に対応した施設も整備した。新出張所は、21年12月24日から部分的に供用開始している。
　感謝状の贈呈は次の通り。
　設計・監理＝アトリエＢＢＳ㈱、建築＝㈱菅組、電気設備・機械設備＝㈱木元電設、解体撤去＝㈲山香水道、外構整備＝㈱小松建設、用地提供者＝２人。