大分建設新聞

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新鮮市場判田店を計画 道路変更など住民説明〈マルミヤストア〉無料

工事・計画大分地区
2022年06月02日
 大分市判田地区の白滝橋北交差点に接するパチンコ店跡地に「新鮮市場判田店」の出店を計画している㈱マルミヤストア(本社佐伯市・池邉恭行代表取締役社長)は、現在、計画敷地内にある市の都市計画で設置された道路が新店舗を建設する上で妨げになる理由で、市に対し都市計画の廃止を提案している。市は同社の提案を検討し、5月21日に地元住民を対象に説明会を開き「廃止でなく、一部変更で検討したい」との方向を示した。
 判田校区公民館で行われた説明会には、市の職員6人、地元住民18人が出席した。同社は行政へ提案できる地権者など3分の2以上の同意を得ており、市側も提案を認め検討していた。
 市では1993年に国道10号や、交差する県道鶴崎大南線の整備が完了したことから、沿道サービス施設の立地を誘導するため道路(地区施設)を設置するなど合理的な土地利用を図る都市計画を策定してきた。同区域はさらに市街化区域へと編入され、住宅や商業施設も建築できる準工業地域の指定も行われた。それから15年後の2008年には、白滝橋の掛け替え工事に伴う道路拡幅に合わせて、地区計画の区域と道路(延長減)が変更されている。
 市は、同社の廃止提案を受けて検討してきたが、廃止あるいは変更どちらにしても出店(建設)の妨げにはならないと判断。同地区計画(地区内道路)の一部について見直し(変更)を行う方向で解決できるとしている。
 具体的には、旧パチンコ店の駐車場内を通る区画道路延長(幅員6㍍)約255㍍を約215㍍へと40㍍短縮、歩行者専用道延長(幅員4㍍)約101㍍を約60㍍へ41㍍短縮するというもの。道路の現状はフェンスが立てられ行き止まりとなっている。このため道路の利用者もいないので地元住民の生活、交通状況に支障がないとしている。
 説明会では、市の変更案について住民からの異議はなかった。なお、同社は旧パチンコ店舗は解体せず、テナント施設として再活用を検討しているという。
 小売り店舗は今年10月に完成、12月中旬のオープンを予定している。同地区では長年利用されてきた「マルショク判田店」が21年3月に閉店し、近隣住民からはスーパーマーケットの出店を希望する声が多く上がっていた。
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