大分建設新聞

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土木の魅力を分かりやすく ツタワルドボク講演会無料

社会貢献・人材育成大分地区
2022年05月27日
 おおいた建設人材共育ネットワーク(BUILD OITA)は5月24日、県建設技術センター花津留庁舎での幹事会後、九州各地で土木イベントなどを開いている一般社団法人ツタワルドボクの片山英資代表理事を招き「伝えるデザインと伝わるための継続的情報発信のあり方」の講演会を開いた。ネットワーク会員である産学官の担当者が参加。
 ツタワルドボクは、土木技術者と伝えるプロ(広告代理店、新聞社、テレビ番組制作など)で構成する産官学連携組織。「固いといわれる土木のイベント」などを、市民目線で企画して運営することで、土木の意義と魅力を分かりやすく伝え、技術者に触れる喜びを感じてもらうようなイベントにしている。
 片山代表が「素晴らしい事例や取り組みなどの意味を理解し、TTP(徹底的にパクる)して、応用してほしい」と話し、北九州都市高速での深夜の架橋見学会、福岡都市高速の主塔見学会などのイベント事例を紹介。市民へ一番伝えたいことを、さりげなく伝え理解させることで、市民からも新たなアイデアが生まれてくるとした。
 また、イベントをする際、土木業界は他業界と違い、一般の人へ仕事内容や魅力などが伝わりにくいので、目的、ターゲットを考えて準備、行動をし、参加者がイベントで「心が揺さぶられるきっかけが生まれた」ならば、成果が現れてくると強調。将来を担う子どもたちへは、大人が本気でコミュニケーションを取る必要があるとした。そして「伝えたことが伝わったことではなく、伝わったことが伝えたこと」になると力を込めた。
 最後に、公共事業などの契約社会を超えて連携し「ユーモアを大切に、あえてKNYN(空気なんて読まない)の精神」で「まずは動いてみよう」と結んだ。
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