大分建設新聞

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新神楽殿、完成 丹生神社で竣工式無料

行事・講習会・表彰大分地区
2022年05月24日
 大分市佐野の丹生神社で14・15日の2日間、新たに建設された新神楽殿の竣工式が行われた。
 新しく建設された神楽殿は、丹生神社境内にW造、神楽殿(舞台)56平方㍍、詰所(衣装着替え処など)28平方㍍、スロープ12平方㍍、神楽殿軒部分19・44平方㍍の延べ115・44平方㍍。設計は竜一設計工房(臼杵市、赤嶺竜一代表)、施工は池見林産工業㈱(池見正人会長)が請け負った。新神楽殿は総ヒノキ造りで、腐食防止・防犯のため雨戸も設置。屋根は職人の手作業により施工された輝く銅板葺きで、檜舞台の正面には池見会長の孫、池見真弥氏が松竹の日本画を手掛けた。建設などの総事業費は、同社の奉納であるため非公表としている。
 14日の神事には、同社関係者のほか、実行委員会、来賓など約40人が出席。神楽殿引き渡しの儀に続き、施主で奉納者の池見会長が「ウッドショックなども重なり、予定していた完成時期からは遅れてしまったが、立派な神楽殿が完成した。建設・施工に携わって頂いた職人の皆さまに感謝申し上げる。社をあげての思いで完成させた神楽殿を、誇りを持って奉納させていただく」とあいさつ。
 両日は、奉納や落成奉告祭などの神事とお披露目の舞台芸能が行われ、地元の子ども神楽や丹渓軽音楽部による演奏、若手津軽三味線奏者の匹田大智氏がライブを行うなどし、郷土に根付く古典伝統芸能と共に完成を祝った。
 丹生神社の神楽殿は、築100年以上が経過しており、雨戸などが付いていない建屋のため長年の風雨による老朽化が著しく、建て替えが検討されていた。地元企業の池見林産工業が建設・奉納の意志を表明、これを受けて地元自治会は2020年7月に丹生神社神楽殿建設協議会(江藤哲夫会長)を発足。21年2月に旧神楽殿の解体に着手し、7月に建築資材のおはらい、11月に棟上式を経て、22年4月末に完成した。
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