大分建設新聞

ニュース記事

仮囲いをギャラリーに 障がい者アーティストと〈大和リース〉無料

社会貢献・人材育成大分地区
2022年04月26日
 大分市立金池小学校(金池町)の改築、児童クラブや幼稚園などを含めて一体的な施設整備のPFI事業を請け負っている大分金池パートナーズ㈱(浮穴浩一代表取締役、大和リース㈱取締役常務執行役員)が、施工現場の金池小に設置された仮囲いをストリートギャラリーとして活用する取り組みを実施している。県内の障がい者アーティスト6人とコラボしたもの。
 これは、特別目的会社である同社の代表企業、大和リース大分支店(小野作治支店長)が主体となり設置。建設現場の仮囲いを障がい者アーティストのライセンスを取得した作品で彩り、個性や才能を地域住民に発信する場として活用している。
 作品の展示は「元気のでるアート!実行委員会」(臼杵市、原野彰子代表)も協力している。大和リースでは、全国の建設現場で同様の取り組みを実施しており、2024年までに全国で100作品を展示する計画。
 金池小建設現場のアート作品は、高さ2㍍の仮囲いの幅60㍍間にわたって設置。作家6人が描いた6作品を常時展示している。期間は工事が終わる23年11月30日までで、期間中に一度、新たな6人6作品の展示替えをする。同社は「SDGsを推進するべく、さまざまな経営資源を活用したビジネスを生み出し、新たな価値創造に取り組んでいきたい」と設置目的を話した。
 金池小の整備事業は、敷地1万9360・49平方㍍に建築面積4724・59平方㍍、S造4階建て延べ1万2767・94平方㍍の小学校校舎と幼児教育保育施設の園舎の整備をPFI事業/BTO方式で進めている。設計は東九州設計工務㈱、建設は㈱佐伯建設・平倉建設㈱JV、維持管理を大分エージェンシー㈱が請け負う。
 工事期間は新校舎・園舎の整備を行う一期工事が21年6月~22年11月まで。既存校舎の解体、グラウンドや駐車場の整備を行う二期工事が22年12月~23年11月までを予定している。事業期間は15年で、事業費は約57億2000万円。
 
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